AIの基本を楽しく学べる入門教材
対象:小学4〜6年生
AI(エーアイ)とは、「人工知能(じんこうちのう)」のことです。英語で「Artificial Intelligence(アーティフィシャル・インテリジェンス)」と言います。
人間のように考えたり、学んだり、問題を解決したりすることができるコンピューターのプログラムのことを指します。みなさんが毎日使っているスマートフォンやゲーム機、インターネットサービスの中にも、AIがたくさん使われているんですよ!
人間は、何度も練習することで上手になりますよね。例えば、自転車に乗る練習を繰り返すうちに、バランスの取り方が分かってきます。AIも同じように、「機械学習(きかいがくしゅう)」という方法で学習します。
このように、AIは「データ」(情報)をたくさん集めて、そこからパターンやルールを見つけ出すことで賢くなっていきます。
実は、みなさんの身の回りにはたくさんのAIが活躍しています。気づいていないかもしれませんが、毎日の生活がAIによって便利になっているんです。
ゲームに出てくる敵キャラクターは、AIが動かしています。あなたの動きを見て、逃げたり、攻撃したり、仲間を呼んだりします。上手なプレイヤーには強く、初心者には優しくなるように調整されているゲームもあります。
音楽アプリが「あなたにおすすめの曲」を教えてくれるのは、AIのおかげです。あなたがよく聞く曲のジャンルやアーティストを覚えていて、「この人はこういう曲が好きそうだな」と予測して、新しい曲を提案してくれます。
「OK Google」や「アレクサ」と呼びかけると答えてくれるスマートスピーカーも、AIを使っています。あなたの声を認識して、質問の意味を理解し、適切な答えを探して教えてくれます。
スマートフォンのカメラで写真を撮ると、自動的に顔にピントが合ったり、夜でも明るく撮れたりしますよね。これもAIが、「今は人の顔を撮影しているな」、「暗いから明るさを調整しよう」と判断して、きれいな写真になるように調整しているんです。
未来の車は、人間が運転しなくても自動で走ることができます。AIがカメラやセンサーを使って周りの状況を見て、「前に人がいるから止まろう」、「信号が青だから進もう」と判断します。
AIはとても便利ですが、使うときに気をつけることもあります。
AIも間違えることがあります。特に、学習したデータが少なかったり、偏っていたりすると、正しくない答えを出すことがあります。だから、AIの答えをそのまま信じるのではなく、「本当にそうかな?」と自分で考えることが大切です。
AIを使うサービスに、自分の名前や住所、写真などを入力するときは、必ず大人の人に相談しましょう。個人情報が悪い人に使われないように、注意が必要です。
AIが得意なことは任せて、人間にしかできない「思いやり」、「創造力」、「友達との協力」といったことを大切にしましょう。AIと人間が協力することで、もっと素晴らしいことができるようになります。
Q1: AIが学習するために必要なものは何でしょう?
答え:たくさんのデータ(情報)
Q2: AIが得意なことを3つ挙げてみよう!
例:①素早い計算 ②パターン発見 ③繰り返し作業
Q3: 自分の身の回りでAIが使われているものを探してみよう!
(自分で考えて書いてみよう)
AIの技術は、これからもどんどん進化していきます。みなさんが大人になる頃には、今では想像もできないような便利なAIが登場しているかもしれません。
AIについて学ぶことは、未来を創る力を身につけることです。プログラミングやコンピューターに興味がある人は、ぜひAIについてもっと深く学んでみてください。そして、「AIを使って、どんなことができるだろう?」、「どうやったら、もっとみんなが幸せになれるだろう?」と考えてみてください。
みなさん一人ひとりが、未来を創る主役です!🌟