🛡️ AI時代のルール

安全にAIを使うための基礎知識

対象:小学5年生〜中学生

📚 なぜAIのルールが必要なの?

AIは私たちの生活をとても便利にしてくれますが、使い方を間違えると困ったことや危険なことが起きる可能性があります。

包丁は料理に便利な道具ですが、使い方を間違えるとケガをしてしまいます。AIも同じように、正しい使い方やルールを知ることがとても大切です。

このガイドでは、みなさんがAIを安全に、そして正しく使うために知っておくべき大切なルールを学んでいきましょう。

1個人情報は教えない

AIサービスを使うとき、自分の個人情報を入力しないようにしましょう。

個人情報とは?

ダメな例:「私は田中花子です。○○小学校の5年2組で、住所は△△市××町1-2-3です」とAIに入力する
良い例:「私は小学5年生です。算数の宿題を手伝ってください」のように、個人が特定されない情報だけを使う

なぜダメなの?

AIに入力した情報は、データとして保存されることがあります。悪い人がその情報を手に入れると、なりすましストーカー被害などのトラブルに巻き込まれる危険があります。

2AIの答えを100%信じない

AIはとても賢いですが、間違った情報を教えることもあります。AIの答えをそのまま信じるのではなく、必ず自分で確認しましょう。

AIが間違える例

正しい使い方:
  1. AIの答えをヒントとして参考にする
  2. 他の信頼できる情報源(教科書、図書館、先生)で確認する
  3. 複数の情報を比べて、正しいかどうか判断する
  4. 宿題はAIにやらせず、自分の頭で考える

3著作権を守ろう

AIが作った文章、絵、音楽なども著作権のルールを守って使わなければなりません。

やってはいけないこと

❌ 宿題や作文をAIに丸ごと書かせて、自分が書いたことにする
これは「カンニング」や「盗作」と同じです。自分の力がつかないだけでなく、ルール違反になります。
❌ AIが作った絵や画像を、自分が描いたことにする
コンテストに出したり、SNSに「自分の作品」として投稿するのはダメです。
✅ 正しい使い方
AIをアイデアのヒントとして使い、最終的には自分で考えて作品を完成させる。使った場合は「AIを参考にしました」と正直に伝える。

4人を傷つけることに使わない

AIを使って誰かを傷つけたり、困らせたりすることは絶対にしてはいけません。

絶対にやってはいけないこと

こんなことも犯罪です!

AIを使って作った偽の画像や動画(ディープフェイク)で人を騙したり、傷つけたりすると、法律で罰せられることがあります。

「ちょっとした悪ふざけ」のつもりでも、相手を深く傷つけたり、大きな問題になったりすることがあります。

5プライバシーを尊重する

他の人の情報を、本人の許可なくAIに入力してはいけません。

やってはいけない例

友達の顔写真をAIにアップロードして加工する → 友達に許可を取っていない
家族や友達の個人情報をAIに教える → 本人が知らないところで情報が使われる
正しい対応
他の人の写真や情報を使いたいときは、必ず本人に許可をもらう。許可がもらえない場合は使わない。

6使いすぎに注意する

AIは便利ですが、使いすぎには注意が必要です。

使いすぎの問題点

バランスよく使おう
AIは「便利な道具」として上手に使い、勉強や遊び、運動、家族や友達との時間もしっかり大切にしましょう。

🎯 困ったときは大人に相談しよう

AIを使っていて、以下のようなことがあったら、すぐに保護者や先生に相談しましょう。

一人で悩まず、信頼できる大人に相談することが大切です。早めに相談すれば、問題が大きくなる前に解決できます。

✨ AIと上手につきあうために

AIは、正しく使えばとても役立つ素晴らしい技術です。これからの時代、AIと上手につきあっていくことはとても重要です。

大切な3つのポイント

  1. ルールを守る:このガイドで学んだルールを必ず守りましょう
  2. 自分の頭で考える:AIに頼りすぎず、自分で考える習慣を大切にしましょう
  3. 思いやりを持つ:AIを使うときも、人への思いやりを忘れないようにしましょう

AIは道具です。道具を正しく使うのも、悪いことに使ってしまうのも、使う人次第です。みなさん一人ひとりが、責任を持ってAIを使ってくれることを願っています。

保護者の方へ

お子様がAIサービスを利用される際は、以下の点にご注意ください:

AIリテラシー教育は、これからの時代に必要不可欠です。お子様と一緒にAIについて学び、安全な使い方を身につけていきましょう。